テンプレートセッション作成の勧め

こんにちは!
管理人のやっすんです!

さあ曲を作ろう! と思い立ち、DTMを立ち上げると
真っ白な何のトラックもないセッションが表れ
なんか……面倒くさくなってきた
となって止めてしまった経験がありませんか?

せっかく思いついたアイデアを形にできないのは
とてももったいないことだと思います。

DTMでの作曲はそんな面倒くさいものではなく、
最初に設定さえしっかり作ればすぐに作業に入れて時間短縮に繋がります。

今回はテンプレートセッションの利点と使い方について記事にしていきます。


●テンプレートセッションで思いついたアイデアを形に

テンプレートは雛形のことで、
最初からある程度準備がされているセッションのことを指します。

テンプレートセッションの作成方法は各DAWによって異なりますので、
保存方法やファイルの場所の詳細などは別サイトを参考にして下さい。
(Cubaseは
「ユーザー/AppData/Rorming/Steinberg/Cubase(7とか8とか)/template session」
の中にテンプレートセッションが保存されています)

テンプレートセッションで何を作れば良いか、ですが
これは用途に合わせて作ったほうが良いです。
ハードロックの曲を作りたいのに
リズムマシーンやシンセサイザーが立ち上がっていても使わないですよね。

なので、テンプレートは
「ハードロック用」
「EDM用」
「アイドルポップ用」
など、複数用意しておくことが望ましいです。
その曲に合ったテンプレートと立ち上げると、
欲しい楽器が初めからあるので直ぐにアレンジができるようになります。

テンプレートを作る時ですが、
是非パラアウトの設定もしておいてください。

sonarであれば「tts-1」、cubaseであれば「HALion sonic se」が標準であると思いますが、
これらはマルチティンバー音源といってアウトプットチャンネルを複数を持っています。
有償の音源だと「KONTAKT」や「Omnisphere」がありますね。

例えばギター2本、ベースをtts-1で立ち上げたとして、
そのままの設定だとギター2本とベースが同じトラックで鳴なってしまいます。
これではギター1本毎、ベースに対して編集ができないため
ミックスなどに影響がでてきます。

その為、マルチティンバー音源の場合はパラアウトの設定をしないといけないのですが、
これを毎回設定するのは大変で時間がかかってしまいます
この手間を解消する為にも、テンプレートセッションは有効な手段であると言えるでしょう。


●テンプレートセッションで立ち上げる音源

では、テンプレートセッションで何を用意すれば良いのか?
これは人によって違う為、自分の制作の癖を考えるようにしましょう。

管理人の場合、まずはピアノで構成を作る為
・ピアノトラック
・メロディートラック
は歌物テンプレートに共通して存在します。

そもそも、作曲だけがしたい場合があるので
・ピアノトラック
・メロディートラック
(・ハモ、コーラストラック)
のみのテンプレートセッションを作っています。
これだと立ち上げる音源が最低限で済むので
マシンに負荷がかからない動作が軽いといった利点があります。

では、例としてバンドサウンドを作るとします。
管理人の場合だと上記共通トラックに
・ドラム
・ベース
・ギター3本(dist系2本+chorus系1本)
・シンセサイザー(Omnisphereを8チャンネル)
・ピアノ
・ストリングスアンサンブル
をテンプレートセッションで設定しています。
ちなみにギターやピアノ、ストリングス等にはあらかじめ
レイテンシーがリアルタイム録音へ影響が出ない程度に
PAN、EQ、コンプやボリュームの調整を行っています。
(この作業の意味は【アレンジしながらミックスする】で説明していますので、
まだお読みでない方は是非チェックしてみてください)

これだと直ぐにバランスのよいラフ音源が作れますし、
またミックスでパラアウトが必要になったときも直ぐに用意できます。


テンプレートセッションを用意することは
制作スピードの向上にもつながります。

準備するのに時間がかかってモチベーションが下がることほど
もったいないことはありません。

管理人が作ったテンプレートで一番大変だったのは
フルオーケストラ

劇伴用ループ、ショット音源

ギターやシンセサイザー

の大規模のテンプレートを作ったときでした。
これを作っただけで半日なくなりましたが、
以降この作業がなくなったので制作スピードがだいぶ早くなりましたね。

制作時の癖、マシンスペック等を考えて
自分にとって最適なテンプレートを作っていってください!

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