アルペジオフレーズを人力で作るには?

こんにちは!
管理人のやっすんです!

シンセを使っていると、
一つの鍵盤を押しているだけで勝手にフレーズが流れる
「アルペジオ・シーケンス」の音色があると思います。

アルペジオ・シーケンスの良いところは
手間を掛けずにコード感のあるグルーブが
作成できることでしょう。

特に「Omnisphere」は沢山のアルペジオやシーケンスフレーズがあり、
そこから探すだけで大体欲しい音色は見つかります。

しかし、そうは言っても3/4や変拍子のフレーズだと
どんなに探しても無い状況が生まれたりします。

そこで今回はアルペジオフレーズの
簡単な作り方を記事にしてみましたので、
どうかお読み頂ければと思います!


●基本はコード内で構成される

アルペジオやシーケンスとはどのようなものか、それは

コード和音をバラバラに単音で演奏すること

が簡単な説明になると思います。

これで分かると思いますが、
アルペジオ・シーケンスを作るには
ただコードの構成音をバラバラに弾いてあげれば良いのです。

しかし、ただランダムに鳴らすだけでは効果的であるとはいえないでしょう。

そこで、アルペジオ・シーケンスで良く使われる
「音の順番」について細かく書いていきます。

※以下は管理人が勝手に命名しているだけなので、
他のところでは使わないでくださいね!※

ピアノ・ハープ型アルペジオ

一番簡単な作り方で、下から順番に音を鳴らしていき
最高音に達した後は順番に下っていく方法です。

これが良く使われるのがピアノやハープ等の弦楽器になります。

下から音が高くなるにつれ、フレーズの強弱にダイナミクスが生まれ
動きのある展開を作ることができます。

これをスケールで駆け上がる、または駆け降りるフレーズにすると
迫力のあるサウンドが得られます。
ピアノだとショパンの「革命のエチュード」や
ドビュッシーの「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」を聴くと
ピアノ・ハープ型アルペジオの良さが分かると思います。

参考動画:
ショパン/エチュード「革命」

ドビュッシー/グラドゥス・アド・パルナッスム博士

ギター型アルペジオ

コードを特定の短いフレーズを繰り返してアルペジオを作る方法です。

主にギター系のオブリガード(裏メロ的なフレーズのこと)
に使われていると思います。

コード感が簡単に作れるアルペジオであり、
フレーズが反復になるためリズム感も生まれます。

例えば、ギターで

A  A  A
_F  F  F
__D  D

と演奏した場合、Dマイナーのコード感が伝わるのと
Aがフレーズの頭、つまり強拍になるので付点4分のリズムが生まれます。

このアルペジオフレーズは
コード感とリズム感を出すことに向いていると言えるでしょう。

シンセ型アルペジオ

先ほどのギター型アルペジオは短いフレーズを繰り返す、というものでしたが
今度はフレーズを小節単位で繰り返す方法になります。

こちらのアルペジオが一番シンセサイザーっぽいかもしれません。

ランダムな配置でも大丈夫で
小節ごとに音の配置が若干変わっても面白いかもしれません。

この配置の特色は
ギター型アルペジオだと最高音によるフレーズのリズム感が
どんな弾き方をして生まれてしまうことに対し、
自由にフレーズを作れることで特定のリズム感を無くすことができます。

つまり、どのようなリズムにでも対応させることのできる
アルペジオだともいえますね。

ベース型アルペジオ

アルペジオというより、同音連打の中で
オクターブ高い音を要所で挟むシーケンスと言った方が近い
アルペジオ方法になります。

単純にルートを連打して、リズムを出したい箇所へ
オクターブ上等に音を配置する方法ですが、
これは逆にコード感を出したくない箇所に最適で
オクターブ離れた箇所でオブリガードやリフを作るのにも向いています。

ベース型と書いたように、シンセベースだとトランス系等で
よく使われる方法でもあります。

参考動画:

このベースの動きは高音部でも使えますので、
いろいろな使い方を試してみてください。


●柔軟なアルペジオ・シーケンス

ここまでで紹介したアルペジオ・シーケンスの作り方で
どんな曲に対してもフレーズを入れることができると思います。

アルペジオは曲のテンポ感やリズム感を制する要素があるため、
コードトーンをリズミックに鳴らす単調な音楽作りを避けることが可能です。
これについては【アルペジオを使ったコードアレンジ】で
詳しく書いていますので、こちらも是非お読み下さい!

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