こんにちは!
管理人のやっすんです!
前回【シンセサイザーについて~音作りの基礎~】では
シンセサイザーの音作りができる能力が必要なことについて
書いていたと思います。
今回はオシレーター、フィルター、アンプの仕組みと
音作りの方法について書いていきます。
前回の記事を読んでから本記事を読むことをお勧めします。
●オシレーター
オシレーターは波形であると説明したと思いますが、
波形の選択がオシレーターの主な機能になります。
・ノコギリ派(Saw)
倍音が豊かな波形でリードなどによく使われています。
EDMに限らず様々なところで使われている波形ですね。
特にノコギリ派を何個も重ねた「スーパーソウ」と呼ばれる音は
響きが豊かで帯域が埋まる為使いやすい波形だと思います。
ギターのようなものかもしれませんね。
・矩形波(Square)
四角い形の波形で、こちらもリードなどによく使われます。
波形の音色的にはノコギリ波を少し丸くしたような音が出せ、
ノコギリ波と違った動きをさせると際立って聞こえるかもしれません。
ファミコンのような8bitサウンドを作るのに最適な波形かもしれませんね。
・三角波(Triangle)
サイン波を少し明るくした音のする波形です。
こちらはベースや音色の柔らかい笛のようなリードに向いている音になります。
とはいえ、サイン波ほど暖かくなくノコギリ派ほど派手な音にはならないので
使い方は難しいかもしれません。
・サイン波(Sine)
音の輪郭がはっきりとしない丸い音のする波形です。
主にサブベースとして使われる機会が多いと思いますが、
ノコギリ派とは違ったメランコリックはリードが作れたりしますが、
後述する三角波の方が抜けの良い音になるので
使う場所は選ぶかもしれません。因みに管理人はこの音は好みです!
ここで選択したオシレーターがフィルターやアンプを通り音が出ます。
まずはオシレーターでどんな音が欲しいのか、
決めてからフィルターへと進むのがセオリーです。
●フィルター
フィルターはオシレーターで選択した音に変化を加える部分になります。
フィルターの種類はシンセによって若干異なりますが、
大体どのシンセにもあるもので説明します。
・ローパス・フィルター
高音から周波数をカットしていくフィルターです。
よく使われるフィルターですね。
・ハイパス・フィルター
低音から周波数をカットしていくフィルターです。
ローパスフィルターと逆の働きをします。
・バンドパス・フィルター
指定した周波数の以外をカットするフィルターです。
どの帯域を中心にどのくらい通すかを調整します。
・バンドリジェクト・フィルター
指定した周波数のみをカットするフィルターです。
バンドパス・フィルターと逆の働きをします。
勿論フィルターを通すだけでは何も音が変わりません。
どの部分からフィルターを作用させるかを決める必要があります。
そのポイントを「カットオフ」といいます。
そして、カット部分を強調させる「レゾナンス」と呼ばれるパラメータもあり、
カットオフとレゾナンスを組み合わせて音を作っていくのです。
とはいえ、いきなり理解はできないと思いますので
今は『「カットオフ」と「レゾナンス」でフィルターを動かす!』
とだけ覚えておいて下さい。
●アンプ
アンプは音量の調整になります。
どこで音量をコントロールするのかというと、
アンプの項目にある「ADSR」のパラメータで音量を決めます。
・アタック(A)
音の立ち上がる時間と音量を操作します。
時間の値が大きいほどゆっくりと音が大きくなり
音量の値が大きいほど音量が上がります。
・ディケイ(D)
アタックの山を迎えた後サスティンまで減衰していく時間と音量を操作します。
時間の値が大きいほどゆっくりと音が小さくなり
音量の値はアタックの値があれば殆ど意味がありません。
・サスティン(S)
MIDIの信号を受け取っている間、音が持続する音量を調整します。
値が大きいほど音量が上がります。
・リリース(R)
MIDIの信号が切れた時に音が消えていく時間を調整します。
値が大きいほど音がゆっくりと消えていきます。
このパラメーターを操作し音量をコントロールします。
例えばパッドのような音だった場合、
音の立ち上がりがはっきりしないのでアタックタイムを少し長めに、
音が終わった後も余韻を残す為リリースタイムを長めにする、
などの調整を行います。
以上がシンセの音作りの基本的な説明になります。
これが分かれば自分で音色を作ることは勿論、
聴いた音を再現する力が備わるのでアレンジが非常に有利になります。
ぜひともお手持ちのシンセサイザーで研究してみてください!
※文章で書くとかなり分かり辛いと思いますので、
後に画像や音声を差し込んで編集するかと思います。