AutoTuneとMelodyne使うならどっち?

こんにちは!
管理人のやっすんです!

歌物の曲を作ると、必ずボーカルを録る機会があるでしょう。
どんなに歌がうまい人でも、録った音をそのまま音源にする事はできないと思います。
管理人も多くのボーカルのレコーディングに参加しましたが、
ほぼ全てボーカルに編集を加えていました。

唯一、一人だけ2,3箇所のピッチのみ……
同じ箇所だったのでもしかすると覚え間違えかもしれません。
そのくらい精確に歌える人が居ました。

しかし、普通の歌手はライブを聴いていれば分かる様に
音程もリズムも不安定なものです。
その人だけが例外だったのだと今になっては思いますね。

今回はボーカル編集で必要になるピッチ修正ソフト
AutoTune」と「Melodyne」についての記事にしました!

ピッチ修正ソフトについて悩んでる人は
是非お読みいただければと思います!


●芸術性のAutoTune、効率性のMelodyne

AutoTune(以後オートチューン)とMelodyne(以後メロダイン)は
ピッチ修正ソフトの中で最も使われるプラグインだと思っております。

パッと見ただけではどちらを使ったほうが良いとか、
分からない部分が多いですよね。

「どっちを買った方が良いの?」

もしそう訊かれたとしたら、
管理人がお勧めするのはオートチューンです。

何故なら、オートチューンの方が
より細かくピッチを修正することができるからです。

ではメロダインとどう違うのかについて見てみましょう。

AutoTuneの利点と欠点

オートチューンはピッチの動きを線で表しており、
そのピッチの線に対して直接編集ができます。

それはどういうことなのかというと、

・変な山を書いている音に線を引いての平均化
・ロングトーン等で部分的にずれたピッチの修正
・編集範囲が選べる為ナチュラルなオーディオを維持

これをクリアな音質で編集できるのがオートチューンの強みです。

特に、声質やニュアンスを活かしながらの慎重な編集には
オートチューンは絶大な効果を発揮します。
巧く使えば編集が分からないほど
美しくて自然なボーカルラインができるでしょう。

では、欠点は何でしょうか?

それは後述するメロダインと比べてですが、

・編集そのものが難しい
・編集に時間が掛かる
・自然な修正ができる範囲が限られる
・システム的に不安定(よく落ちる……涙)

これくらいが挙げられます。

特に言えることは、美しくて自然なボーカルの音質を知っていないと
何があってるか分からないのでオートチューンを使うメリットがありません。

その為、オートチューンを使いこなすには
ボーカルの技術と音質を深く知っている必要があります。

Melodyneの利点と欠点

では、メロダインはどうなのかというと
オートチューンより簡単に編集ができます。

それはメロダインは「セグメント」と呼ばれる塊で編集するので
謂わば音符を動かして編集する感覚に近いと思います。

つまり、

・直感的にずれた音程を修正できる
・塊で編集するので早い
・オートチューンより安定している

そして、大きな利点として
大きな編集を加えてもオートチューンほど音質が酷くならないことが挙げられます。

オートチューンは2度以上の編集から
独特の金属音が目立つようになりますが、
メロダインは2度の編集ではそこまで音質が劣化しません。

しかし、メロダインは音を通すと「メロダインを通した」音になります。

つまり欠点として

・音質はオートチューンより悪い
・細かな編集が困難

これらがあります。

なので人によってはメロダインで編集したボーカルだと
簡単に見抜かれてしまいます。
また細かい編集をしようと思ったら、
セグメントを細かく切り刻んでの編集になるので
オートチューンより大変な作業に……


●メインボーカルはAutoTune、ハモやコーラスはMelodyne

ではどうすれば良いか、それは
用途に合わせて使い分けるのがベストです。

一番大切なメインボーカルはオートチューンで丁寧に修正し、
ハモやコーラスは音の感覚があれば良いのですから
メロダインで素早く音質の劣化を防ぎつつ修正すれば良いでしょう。

また、メロダインはハモを人工的に作り出すことにも向いています。

でも両方買うとしても、どちらもそれなりの値段ですし
オートチューンは性質上いきなり扱うのは難しいでしょう。

管理人のお勧めはオートチューンとしましたが、
それは管理人がマスターアップ用の
ボーカルデータを作って納品するからです。

そこまでしない人や編集が慣れていない人は
メロダインを選んだ方がいいと思います。

第一、このボーカル編集作業に時間を取られすぎると
アレンジや他の事をする時間がなくなってしまいます。

今やミックスまでアレンジャーの仕事の範疇になってきています。

ミックスはアレンジに通ずるところはありますが、
ボーカル編集の技術がアレンジに活きることは
あまりないように感じます。

できることに越したことはありませんが、
アレンジやミックスを第一に考えておくのが良いかと思いますね。

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