楽器を知らずにアレンジはできない

こんにちは!
管理人のやっすんです!

最近はDTMの発達により楽器を弾けなくても
トータルのアレンジができるようになりました。

実際にプロで活躍されている方にも
ピアノもギターも弾けない人は居ましたし、
演奏がプロ級に巧いから作曲やアレンジも巧いとは限りません。

だからこそ、楽器のテクニック無しに音楽が作れる
DTMが普及したのだと管理人は思います。

しかし、だからといって全く楽器のことを知らずに
曲を知ることはできません。

今回は楽器を知らずに曲を作ることが難しい、
ということについて記事に致しました!


●人間での再現性が無く楽器の良さが活かせない

基本的な話になりますが、そもそも音楽はどうやって作られるでしょうか?

それは、私達人間の手によって意図的な音声が生まれ
各々の音が組み合わさって音楽になっていきますよね。

音楽は人間によって生み出されている事
どんなときも忘れないようにしてください。

楽器を知らないとどういうことになるか、それは

・人間に不可能なフレーズがあり、再現ができない
・楽器の特性を無視したフレーズを作る

この原因になってしまいます。

それがどういうことか、説明したいと思います。

人間に不可能なフレーズ

これはそのままで、人に弾けないフレーズを作ってしまうことで
生楽器に差し替えができなくなってしまいます。

「どうせ打ち込みで完結するから良いでしょ……」

プロの音楽家になってもそんなことが言えますか?

ミュージシャンはその楽器のスペシャリストであり、
私達より遥かに楽器について詳しく知っている人達です。

殆どの場合、その楽器が弾けない私達が考えるフレーズより
プロのミュージシャンがパッと思いついて弾いた方がクオリティーが高いです。

デモ音源制作など、まだ一人で完結する場面であればいいかもしれませんが
本アレンジとなるとEDM系の曲以外は必ず楽器のレコーディングが入ります。

よくある例がドラムだと思いますね。
一瞬腕が3本無いとできないようなフレーズがあって
気づかずにお願いすると
「おい、弾けねぇぞ……」
と怒られることになりますよ。
(ドラムではないですが、そういった方を管理人は見たことがあります……)

超絶技巧と再現不可能なフレーズは本質が違うので
勘違いをしないようにしてください。

楽器の特性を無視したフレーズ

楽器には特性があり、それは音程や技術など様々なものがあります。

そして、その楽器を選ぶからには
必ずその楽器でなければならない理由があるはずです。

音色で選ぶのも大事なことですが、
最も考えるべきはその楽器をどう使うと一番効果的か、についてでしょう。

例えばストリングスを作るときですが、
セクションのMIDIトラック等で作っていると大体どこでも音が出ますよね。

でもそれで完結させるのは物凄く勿体無いんです。

ヴァイオリンであれば高音域でメロを奏でるのが良いとかは
誰でも想像がつくことですが、
ヴィオラはC3~C4だとヴィオラならではの独特の音色になります
そこにオーボエを足すとよりリーディな音が作れたり……

オーケストラには楽器の音域、特徴、技術的な事を詳しく学ぶ
管弦楽法」という学問があるくらい
楽器について学ぶ機会があります。

オーケストラを書くわけではないにしても、
せめてギターやピアノ、ベース、ドラム
良く使われる楽器くらいは特性も覚えるようにしましょう。

●アレンジは創造的なパズル

楽器について知ることはアレンジの効率化にもつながります。

なぜそうかというと、欲しい音のイメージが知識と知恵で結びつくからです。

ギターは倍音が多いので入れると曲が賑やかになる、
ピアノを入れるとキラキラするし早いフレーズとかカッコいい、
確かにこれで考えるのもありです。

しかし、プロのアレンジャーはもっと細かい部分を見て
曲のアレンジをしていきます。

楽器の特性や個性を知った上で精錬されたアレンジができれば
おそらく最高の作品ができます。

知り合いの業界の方に教えてもらった曲で
「この曲の極限までそぎ落とされて成り立つアレンジが凄い」
と教えてもらった曲があります。
それはBritney Spearsの『Toxic』です!

如何でしょう?

コードワークも簡単で、アレンジの音数も少ない上にフレーズも繰り返しが多い……
それなのにサウンドが独自性を引き出しており、
どれか一つでも欠けると楽曲として成り立たなくなる均衡に成ったサウンドを感じました。

洋楽は今の日本と違いシンプルでエッジを効かせた音作りへ向かっています。
管理人もこのサウンドを作れるようになることが一つの目標でもあります。

勿論、これまで通りのアレンジでも日本は通じますし、
むしろ今はこのようなアレンジは好まれないと思っております。

楽器を知ることは幅広いアレンジを可能にする知恵につながりますので、
ぜひ楽器について詳しく勉強する機会を作ってみてはどうでしょうか?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする