ストリングスのリアルな打ち込み〜パート3〜

こんにちは!
管理人のやっすんです!

さて、二回にわたってストリングスの
リアルな打ち込みについての記事を書きました。

ここまでの流れは理解していただけたでしょうか?

前回【ストリングスのリアルな打ち込み〜パート2〜】までの
内容でも十分な打ち込みはできるようになっていますが、
上達のコツとしてパート3では
オートメーションを使った打ち込みについて
詳しく書いていきます!

このオートメーションを書くのが一番大変で、
慣れるまでは微調整の繰り返しになります。

しかし本当にリアルなストリングスを打ち込むのに
必要なことなので、是非習得していただければと思います!


●強弱の山が感情を生む

オートメーションとは、簡単に言うと
強弱の変化などをDTMに記憶させる機能になります。
ここで山がきて、ここから消えていく、
という操作をDTMに覚えさせるってことですね。

つまり、ストリングスの強弱をオートメーションを使って書く
という事になります。

通常ストリングス音源は(他の音源もそうですが)
MIDIを再生している間ずっと同じ強さでしか
音が鳴らないようになっています。

それだと平坦なのっぺりとしたストリングスになり
いかにもデモ、といった音質になってしまうでしょう。

そのため、オートメーションで
強弱をつけてあげる必要があるのです。

さて、ストリングスの特徴を抑えた上で
どのようなオートメーションを書けば良いのか。

フレーズを弾いている場合、
まずはフレーズの山がオートメーションの山になるようにします。
そして、一音一音のオートメーションは緩やかな谷になるよう
オートメーションを書くのですが、
フレーズのニュアンスの線が崩れないように
気持ち調整する感じで良いでしょう。

ロングトーンの場合は、曲調にもよるのですが
最初しぼませるような曲線を書き、MIDIの半ばや後半から
持ち上げる曲線を描くと迫力のあるストリングスが作れます。
これもどのくらい膨らませるかは聴きながら
判断するようにしてください。

音源によっては「モジュレーション」や「エクスプレッション」で
音源を操作できるものがあります。
ボリュームで強弱を作るより良かったりする場合があるので
まずは音源が何のパラメーターを持ってるか
確認してみることをお勧めします。

ここで注意してほしいのが、
オートメーションの調整に時間をかけ過ぎないことです。
リアルなストリングスに近づけるのは勿論なのですが、
これに時間を使い過ぎて作業効率が
ガクっと下がってしまうのは本末転倒でしょう。
それはマニピュレーターの仕事で、
アレンジャーはそこまで突き詰める必要はないです。

それに、打ち込みはあくまで打ち込みで、
生で録ったストリングスに敵うことはありません。

なので、本物っぽいニュアンスが出ていたら
それでOKだと管理人は思っております。
妥協点を作る、というと語弊を招くかもしれませんが
時間をとられすぎることがない様気をつけて取り組んで下さい。

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