ストリングスのリアルな打ち込み〜パート2〜

こんにちは!
管理人のやっすんです!

前回の【ストリングスのリアルな打ち込み~パート1~】は
リアルなストリングスを打ち込む為の
心得(この言葉好きなんですかね……)について書いたと思います。

細かい調整が必要という点で、
作業量が多く大変になると思いますが
慣れると早くできるようになります!

大変だとか慣れると早いとかいろいろ書いてきましたが、
実際にどのような作業をするのか、いよいよストリングスの打ち込みについて書いていきます!


●ストリングスの準備、打ち込み

ではでは、まずストリングスのトラックを
以下のように作りましょう。
・ストリングスセクション_sus
・ストリングスセクション_short

……もしストリングスについて知識がある方は
是非下記のように一つ一つ打ち込んでみてください。

ファーストヴァイオリン_leg(或いはsus)
ファーストヴァイオリン_short
セカンドヴァイオリン_leg(以下同様)
セカンドヴァイオリン_short
ヴィオラ_leg
ヴィオラ_short
チェロ_leg
チェロ_short

※コントラバスは必要に応じて

なぜsusとshortで二つ立ち上げる必要があるのか、
それは前回書いたストリングス音源の特徴の為です。

ロングトーン系だと音の立ち上がりが遅い、
これはMIDIの頭を揃えても音の鳴るタイミングが送れることを意味します。

ロングトーン系のアタックが弱い音源は
自分の耳で聴いて音の出るタイミングを合わせないといけません。

さて、これで合わせたとしてもまだ課題がありますね。

例えば、音が立ち上がるのに0.5秒かかったとして、
0.2秒で別の音を弾かなくてはならないとしたらどうなりますか?

はっきりとした音が聴こえない、もごもごとした音が鳴ってるだけになります。

そこで、「short」の出番です!

曲に合わせてアーティキュレーションを選び
(よほど早くなければマルカートとかでいいと思います)
sus(ロングトーン)トラックに重ねて頭を強調させるのです。
ここで注意するのはsusトラックとshortトラックが
別トラックで聴こえないように調整することを忘れないでください。
1本のラインで聴こえるようになるまで、shortのアタック、ベロシティ、リリースを
聴いて合わせていきます。
ちなみにshortもアタックが早いからと拍の頭ピッタリにはならないので、
タイミングも合わせて聞いてください。

トラックを別で作ったのは同一トラック内でアーティキュレーションの変更が
できないので、アーティキュレーション毎のトラックを立ち上げる必要があります。
一応できないことはないのですが、
トラックがめちゃくちゃになって後から弄り難くなるのでお勧めできません。

その為、sus系とshort系のトラックを二つ立ち上げたのです。

結果として、どれだけ巧く誤魔化せるか、に尽きます。
ここまでできれば8割方終わりですが、
次回更なるニュアンス付けとして
モジュレーション」や「エクスプレッション」等のパラメータについて
書きたいと思います!

次回【ストリングスのリアルな打ち込み〜パート3〜】で
ラストになりますので、もうしばらくお付き合いの程よろしくお願いします!

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