こんにちは!
管理人のやっすんです!
どんなジャンルであれ、今の音楽シーンにおいて
楽曲制作にシンセサイザーは欠かせないものになっていると思います。
シンセサイザーの普及に伴い、様々なシンセサイザーが
多くの会社、チームから発表され全てを把握するのは難しいでしょう。
その無数にあるシンセサイザーの中で、
貴方はどのシンセサイザーを使っていますか?
管理人も様々なシンセサイザーを持っていますが、
シンセがある曲に必ず使うといっても過言ではないシンセがあります。
Native Instruments社のウェーブテーブルシンセ
「Massive」です。
そして、Massiveはインターフェイスの見易さから
音作りの仕組みも分かりやすいシンセサイザーになっています。
最初に何のシンセを使ったら良いか?と問われれば
必ずMassiveと管理人は答えるでしょう。
その理由をこの記事で書きましたので、
是非お読み下さい!
●シンセの基本が視覚的に分かる
Massiveは減算方式の基本的なシンセサイザーです。
減算方式は、フィルターを通して音の周波数を削っていく方法のことですが、
フィルターが何のことかよく分からない方は
【シンセサイザーについて~オシレータ、フィルター、アンプの役割と考え方~】
で説明していますので、そちらをお読み下さい。
言葉で「サイン波は波のようで~」とか「ADSRのAは音が立ち上がる時間で~」と説明されても、
具体的にイメージするのって難しいですよね。
Massiveの使いやすいところは「サイン波」や「ADSR」が
視覚的に分かることにあると思っています。
特にエンベロープはパラメーターを変化させると
エンベロープの曲線が対応して動くので、
視覚的に変化が分かる様になっています。
そしてシンセ内のルーティングも見ることができるため、
どこで変化が加わっているのかも視覚的に分かります。
このように、Massiveは視覚的に音の流れを把握することができるので、
シンセサイザーの仕組みを理解しやすいのです。
各フィルターやパラメータの動きが分かるようになれば、
シンセは基本の仕組みは同じなので
「Massiveだとこの部分になるから……これを動かせば良いんだな!」
といった具合で他のシンセに活かす事だって可能でしょう!
●柔軟な音作りが可能
Massiveを使っていると「LFO」や「ENV」が
オシレーター・フィルター・アンプ・エフェクト・ノイズ……
何処にでも掛ける事ができると分かるでしょう。
これがMassiveの最大の武器である自由な音作りを可能にします。
例えば、Nexusのようなシンセは
プリセットで始めからクオリティの高いシンセのプリセットがあり
即戦力として使えると思います。
しかし、その音は完成された【変更できない】音であり
時として「これ使いたいけど、フィルターをBPMに同期させたい……」みたいな
贅沢な悩みがうまれることでしょう。
そんな時にMassiveで似たサウンドを作れたら、
LFOやエンベロープを掛けてNexusでは叶わなかった
望み通りの音が作れてしまいます!
勿論、Nexusも良い音が入った素晴らしいソフトシンセです。
Massiveが全てのシンセよりも良いと言うつもりもありません。
シンセにはそれぞれ特色があり、その唯一性はMassiveで再現することはできません。
サウンドデザインそのものデメリットになるのですが、
音作りをするのに慣れるまでは膨大な時間が掛かってしまう事が
Massive最大の欠点ではないかと思います。
後はMassiveには波形が沢山あり(例:Carbon,Freezeのような名前から音がイメージしにくいもの)、
似たような響きはしていますがフィルターを掛けると全く違った音になる為
ある程度自由に使いこなすには多くの時間が必要になる、
位の複雑さがあります。
●シンセの入門にして複雑なソフトシンセサイザー
ここまで読んで頂いた方には、
・どんな音でも作ることができる
そして、
・波形が多くサウンドデザインの幅が広い為複雑
このことが分かって頂けたのではないかと思います。
複雑とはいえ、Massiveほど視覚的に分かりやすく
シンセサイザーの基本を兼ね揃えた音源はそんなにないので、
これまで使ったことがない人は是非Massiveを使ってみて下さい!