ストリングスのリアルな打ち込み~パート1~

こんにちは!
管理人のやっすんです!

ストリングスを曲に入れるとき、
激しい曲調など音色が目立たないような曲だと気にならないかもしれませんが、
ストリングスメインの曲や静かなバラードとなったとき、
どうしても打ち込みがにせものっぽくなったりする経験がありませんか?
(とはいえ時間が無かったりするとできたら何でもいいやってなりますが……苦)

使っている音源の質による部分が大きいとは思いますが、
例え良い音源を使っていても使い方が上手くなければ
宝の持ち腐れになってしまいます。

今回の記事では打ち込みでストリングスをある程度
リアルにする方法を書いていきたいと思います。

DTMソフトに付属のソフトシンセだと
そこまで良い結果は出ない可能性がありますので、
「Eastwest」や「Native Instrumens」、「Vienna」等の
本格的なソフトシンセで実践するようにして下さい。
付属音源でもできないことはないのですが、
対応していないパラメータとかありますので
効果はあまり期待できないことを覚えておいて下さい。


●ストリングスを知る

まず、ここに書いた内容はどの音源にでも対応できるものであるため、
音源を例に挙げて説明は致しません。

ストリングス音源の特徴として、以下にあげられるものがあるでしょう

  • サスティン系だと和音が簡単に作れる代わりに、
    弦のニュアンスが出しづらい
  • ロングトーン系だとアタック(音の立ち上がり)が遅い
  • ショート系だと音の長さが短い(当然のことですが)

そのまま使いたいアーティキュレーションを使っただけでは
思った音が得られないと思います。

質の良い音源ほど
調整する箇所が多くなることは覚えておいてください。

これを怠ると不自然な音が増え、
場合によっては安っぽいストリングスで鳴らした方が
まだ良かったってオチになってしまいます。

実際、リアルなストリングスの打ち込みは
アレンジというよりはプログラミングに近い部分があります。
MIDIのプログラミングを専門にした
マニピュレーターと呼ばれる職業があるように
この部分はアレンジの泥沼でもあります。

これが音楽家のやることなのか、と思われる方も多いと思いますが
確かにクリエイティブな時間をプログラミングの時間に割かれるのは
誰しも本望ではないでしょう。

しかし、アレンジで仕事をしている人の多くは
マニピュレーター級の打ち込み技術を持っています。
管理人も過去にプロの方のアレンジを見たことがあるのですが、
ハリウッド並のストリングスを打ち込みで作っていて度肝を抜かれました。

ストリングスを生で取れるのは大きな案件か
プロデューサー等がOKを出した場合のみでしょう。

そのため、打ち込みで生に近いストリングスを作れるのは
アレンジをやる上で必要な能力でもあります。

次回【ストリングスのリアルな打ち込み〜パート2〜】では
具体的な打ち込み方法を書いていきます。
引き続きお読み頂ければと思います!

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