こんにちは!
管理人のやっすんです!
アレンジをする上で必ず使われるのが
パソコンのDTM上で動作するソフトシンセだと思います。
ソフトシンセは現在いろんな楽器が出ており、
もはやソフトシンセに入っていない楽器はないといえるほど
多様で実用的な音源が出回っています。
しかし、よくプロのスタジオとかで
「ソフトシンセよりハードシンセの方がいい」みたいな話を聴き、
揃えようとしてもハードシンセの値段の高さから絶望する人も多いでしょう。
そこで、今回はそもそもソフトシンセとハードシンセとは何なのか、
を軸にハードシンセの必要性を考えて生きたいと思います。
●ハードシンセとソフトシンセについて
まず、シンセサイザーには
パソコン上で操作する「ソフトシンセサイザー」と
箱等の筐体に入った「ハードシンセサイザー」に分けられます。
今はソフトシンセが主流となっており、
パソコンの箱みたいな大きいハードシンセを使うことは
ほとんど無いでしょう。
ハードシンセといっても、ROLANDから出ている「JUNO」シリーズとかは
ステージ等パフォーマンス用で音作りそのものには向いていません。
同社からでている「INTEGRA-7」が制作で十分に使える
ハードシンセになると思います。
ですが正直なところ、管理人はハードシンセそのものに魅力はあまり感じません。
先ほど挙げたINTEGRA-7は、PCM音源と呼ばれる音源で
シンセの他にピアノやストリングスといった
サンプリング系のシンセになります。
どちらかといえば「JUNO」の親戚のような感じですかね。
INTEGRA-7の前世代に「XV-5050」があり、この2機がプロの世界で使われている
みたいな話をよく聞きますが、それは昔の話だと思ったほうが良いです。
管理人はプロのプリプロスタジオを何度か見たことありますが、
使っているのはベテランに近い作家さんばかりで
若い作家の人達は「ほとんど」使っていません。
現状としてソフトシンセが発達し、
ハードシンセの音がより安価で場所もとらずに音楽制作が行える為、
無理に買う必要がなくなったことにあります。
これが心得で記事にした部分に繋がるのですが、
そこそこのマシンパワーがあれば安価なソフトシンセで
プロサウンドは作ることが可能です。
加えて次代と共にハードシンセは音が古くなっていきます。
INTEGRA-7やXV-5050の音は数年以上前に流行った音で、
「オーケストラヒット」とか最近の曲で耳にすることはまず無いでしょう。
また、「PROPHET-5」や「JUPITER-8」のようなアナログシンセの名機も
魅力的ではあるのですが、こちらもまた最近ではあまり音を聴かないので
無理にそろえる必要はありません。
加えてPROPHET-5やJUPITER-8は手入れが必要で
管理するのも大変です。
それに、探せばソフトシンセで再現した音源があるので、
まずはそれを使ってみるのが良いかもしれません。
●ハードシンセを求めるなら楽器ではなくエフェクター
とはいえ、レコーディングスタジオでは未だにハードシンセは使われています。
何が使われているかといいますと、リバーブやコンプレッサーといった
エフェクターのハードシンセです。
ソフトシンセでもサンプリングした物は沢山ありますが、
実機の回路を完璧にコピーすることはできません。
そしてハードシンセの利点として
「レイテンシー」が発生しないことが挙げられます。
ボーカルレコーディングするとして、モニターヘッドホンから聞こえる自分の声が
遅れて聞こえてきたらアーティストは歌いづらさを感じるでしょう。
後でコンプ通すより先に掛けて取った方が録り音を良くなる為、
ハードシンセは全く不要であるとは言えません。
さて、ここまででソフトシンセとハードシンセの背景について書きましたが、
なんとなく分かって頂けたでしょうか?
自宅で制作する方が多いと思いますので、
基本はソフトシンセを揃えていけば問題ないかと思います。
ハードシンセはより良い音で録音が必要になったときに考えても
別に遅くは無いでしょう。
本当に実機が必要になるまで、ハードシンセには手を触れないほうが
いいのかもしれませんね。