シンセサイザーについて~音作りの基礎~

こんにちは!
管理人のやっすんです!

前回の【シンセサイザーについて~ソフトシンセとハードシンセ~
長々とシンセサイザーについて話しましたが、
今回からはシンセサイザーたらしめる「電子音」の音作りについて
詳しく記事にしていきたいと思います!

キーボードやソフトシンセの中にプリセットと呼ばれる
最初からプロの人が作った音色があると思います。
その種類は豊富で、例えばNativeInstruments社の「Absynth 5」だと
1,800個もの音色が入っています。
一日30個ずつ音を確認したとして、全て確認するには60日……約2ヶ月かかる計算になります!
シンセ一つが1,800個であれば、10個シンセを持っていたとしたら
単純計算で音色の数は18,000個……とんでもない数ですね!

そんなに豊富なプリセットがあるのに、
果たして自分で音色を作る必要はあるのだろうか?

管理人は「ある」と答えます。
むしろ、音色の音作りを知らないと
1,800ある音色を有効に使うことができないでしょう。

今回はシンセサイザーの音が鳴る仕組みを簡単に書いていきたいと思います。
本来電子音は学術的分野で生み出されたものであり、
初めて実用化された「電子音」楽曲は
「カールハインツ・シュトゥックハウゼン」という作曲家の作品で
聴く事ができるので、一度聴いてみる事をおすすめします。


●オシレーター・フィルター・アンプの三つが基本

シンセの音の出る仕組みとして、

  • オシレーター(VCO)
  • フィルター(VCF)
  • アンプ(VCA)

があります。
これらにどのような役割があるか、簡単に以下でまとめます。

オシレーター
波形のことですね。サイン波やパルス波など、
音色も元になるものをオシレーターで選択します。
料理で例えるなら、きのこを使うときに「しめじ」を使うか「なめこ」を使うかみたいな、
完成する音色はこのオシレーターで7割くらい決まります。
大体は波形を選択して使うのですが、
シンセによっては自分で波形を作ることもできます。(Absynth 5等)

フィルター
カットオフとかレゾナンスとか、オシレーターに変化を与えるものです。
料理で例えるなら調味料で塩を足すか唐辛子を足すか、といった
シンセの音作りはこの部分が肝となります。
フィルターの種類として「ローパス・フィルター」や「ハイパス・フィルター」などがあり、
中にはシンセ特有のフィルターを持つものも存在します。

アンプ
音量のことですね。どのように音が立ち上がってどのように消えていくか、
料理で例えるなら盛り付けの部分でしょうか。
アタック・ディケイ・サスティン・リリースと呼ばれるパラメータを操作し
音の立ち上がりや音の余韻の残し方などを調整します。

簡単に説明するとこのようになりますが、
これだけだと「なんのこっちゃ……」となると思いますので、
次回の記事で詳しく説明いたします。


●仕組みを知ることでプリセットをカスタマイズできる

音作りができることの最大のメリットとは何でしょうか?
それはプリセットの編集ができるようになることです。

曲中でシンセを使いたいとき、大体はプリセットから探すと思うのですが
「この音色いいんだけど、少し音が短い……」
「エフェクト的に使いたいけど、どの部分を触ればいいか分からない……」
といった場合があると思います。

そこでシンセの音作りを知っておけば、
狙った音色へ自分で変えることができるようになるのです。

ですので、名称や原理とか難しいことは覚える必要は無く、
どの部分がどのように影響を与えているか、を
理解できればシンセを使いこなすことができるでしょう。

では、次回の【シンセサイザーについて~オシレータ、フィルター、アンプの役割と考え方~】から
オシレーター・フィルター・アンプについて詳しい説明をしていきます。

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