こんにちは!
管理人のやっすんです!
さて、前回のコードが先の作曲方法では
曲が作りやすくなる反面、
メロディーが面白くなくなると
書いてきました。
(以降メロディーはメロとします)
今回はメロが先の作曲方法について
記事にしていきたいと思います!
メロが先の作曲方法は一見すると
とても簡単なものに思えるかもしれません。
しかし、メロを作って終わる「メロディーメイカー」を
このブログでは目指していません。
メロを作ったその先に、
メロ先の苦労があるのです。
前の記事と合わせて読んで頂いて、
自分にあった作曲方法を考えてみて下さい。
●0から自由に作れるメロ先
まず、メロ先の利点とは何でしょうか?
それは歌心のあるメロになることです。
例えるなら、真っ白なカンバスに自由な絵を描く。
何にも縛られない無限の可能性がメロ先にはあります。
大袈裟に書きましたが、
要は自由に曲が作れるということです。
なぜこんな当たり前のことが利点なのかと言えば、
コードが先だと自由に作れない欠点があるからです。
歌ものを作るのであれば、
メロ先で作った曲の方が良いと
誰でも分かることでしょう。
では、メロ先の欠点とは何か?
それは最後まで完成させるのが難しいことです。
メロディーメイカーであれば
歌メロを作って、コードがあれば仮で嵌めて
提出すればそれでお終いになります。
ですが、アレンジをして最後まで作るとなったら
その難易度はコードが先の作り方より
遥かに難しくなります。
メロを全て作ったとして、
- メロに付けたコードは本当にあっているのか?
- 曲の展開として相応しくないメロはないか?
- 曲そのものの整合性が取れたメロになってるか?
これらを考えて作っていかないと
「なんかチグハグなかんじ……」
「この先の展開が思いつかない……」
といった問題に直面すると思います。
なので、メロ先の作曲方法は
最後まで作るとしたら、とても難しい作曲方法だと
管理人は思っております。
ちなみに和声学では
「ソプラノ課題」という、メロから内声を作っていく
問題(?)があります。
これはベースから内声とメロを作る
「ベース課題」が出来た後に取り組む問題となっています。
なぜならベース課題が出来ないとソプラノ課題は
解くことができないからです。
つまり、メロで曲を作るには
メロからコードをイメージする力と
全体の世界観を見失わない構成力が
必要になるのです。
だからといってコードが先の作曲方法が劣るかと言えば
そうではありません。
コードが先の作曲方法は展開力に優れており
作り方次第では面白い曲になります。
二回に渡って記事を書いてきましたが、
理想は両方の作曲方法の利点を活かし
使い分けることです。
ですが、もし作曲に自信がなければ
コードが先の作り方でセンスを磨いていくことを
おすすめ致します。
この考え方が制作の役に立つ事を願っています。